Wi-Fi接続時に広告を掲載!NTTドコモ、渋谷区でWi-Fiを活用した広告事業モデルの展開を開始

アドWi-Fiとは

Wi-Fi接続時に表示されるWebページ上に自治体や企業が広告を掲載。それによりドコモが得た広告収入の一部をWi-Fi契約料金に充当することで、設置費用を抑えてフリーWi-Fiを提供するモデルだ。

ユーザーは、対象エリアでWi-Fiに接続し広告を閲覧すると、無料でWi-Fiを利用することが可能。

 

一般社団法人渋谷未来デザインとNTTドコモ

ドコモがWi-Fiサービスおよび広告開拓・運用を、渋谷未来デザインがWi-Fiサービス契約やWi-Fi設置場所開拓を行い、渋谷区のWi-Fi環境整備を進める。

 

渋谷未来デザインとドコモは、渋谷区のフリーWi-Fiスポットを拡充し、インバウンド需要への対応や区民および渋谷の街に訪れた人の利便性を図るとともに、渋谷区と地方都市を結ぶことで、都市活性化と地方創生の実現を目指す。さらにドコモは、渋谷区での実績を基に他の大都市への展開を見据え、Wi-Fiのさらなる普及拡大を図っていく。

 

考察

無料wi-fiは若者が多く使うものである。

特に10代は多く、そこから年齢が上がっていくにつれて、使用率は低下していく。

とはいえ、60代まで下上がっていったとしても使用経験があるという方が半数以上いるというのが統計で分かっている。

 

今回のドコモと渋谷未来デザインのビジネスモデルは上手くできている。

ドコモは広告主からの広告の収益を得ることで無料wi-fiの拡大を狙え、渋谷未来デザインは広告収入に加え、渋谷での無料wi-fiの設備を拡大してもらえ、住みやすい街づくり、外国人を含めた多くの観光客にとって有益なアピールポイントを作れ、さらなる渋谷への集客を狙えるに違いない。

特に外国人旅行者には、無料wi-fiの拡大は間違いなく当たる。

ちゃんとターゲットが絞れるなどできればの話も関わってくるが。

 

広告主側は色々な事を考え慎重に広告を出向していかなければならない。

まず間違いなく利用者の多くは、スマホのギガ数を減らしたくない若者やパソコン仕事を外でするようなサラリーマン。観光に来る外人の方が主なメインターゲットになってくるだろう。

今回の地方都市のような広告はある程度の年代には受けるだろうが、10代の方や絶賛渋谷で観光中の海外の方がそれを見てアクションを起こす可能性は低いように思える。

海外の方は次回の旅行候補には入れてくれるかもしれないが、見込み客のままおわってしまう可能性もあるだろう。

今回のような広告では、渋谷からそこまで遠くない距離にある観光スポットなどの広告を出すとより効果的に思える。

近場なら観光者も区民も遊びに来ている方も足を向けてくれるチャンスがあるからだ。

 

ドコモ側がどれだけの精度で広告を扱うかで広告主側の動きも変わってくるだろう。

しっかりとユーザー情報を絞り、狙って広告をうつことが可能ならば、多くの企業が広告を出して大きな利益を埋めるだろう。

そこがあいまいだと比較的若者向け、海外の人にも受けるような商材を扱っている企業しか使えないものになるのではと思う。

 

とはいえ私も無料wi-fiを使う者の一人として、今回のモデルを成功させて、さらなる拡大に努めてほしいと願っている。

セキュリティがしっかりしている前提の話しだが(笑)

 

参照:https://markezine.jp/article/detail/29313